5月1日から31日までの一ヶ月間、京都、上七軒の
喫茶店「梅」さんで
ピエロの絵の展示をさせて戴きます。
8時から16時まで。
基本的には在廊しませんが、事前に御連絡を戴けましたら顔を出すようにします。
天神さんのお参りがてら、お茶を飲みつつ御覧になってください。
京都市上京区真盛町696 075-463-3070
北野天満宮の北のはずれの東側です。
何故ピエロ?
子供の頃から気になっていました。はたちの頃、七宝焼きに没頭していた頃にたくさん作りました。
大人になって絵描きになって、また気になりはじめました。いろいろと調べたのですが、お地蔵さんのように「これこそがピエロだ」という定義が見当たりません。友達にも協力してもらいシェイクスピアまで読みました。そこで見えてきたのが陰。人の心の裏側…なのではないか。笑っているけど実は真剣。怒りを露わにしているけど傷ついている。そんな表面に浮かび上がらない人の性を表すことが、私にとってのピエロを描くこと…になりました。
当時、ああでもない、こうでもないとのた打ち回っている私を見て父が、わしは飛天で人の喜びを描く。お前はピエロで人の悲しみを描け。こう言われて描いていたのですが、父が逝去。父の遺志を継ぐという気持ちを以ってお地蔵さんの絵を15年間描いてきました。ところが去年の暮れに、ある出会いから再開することになりました。その出会いについては、またの機会に。
決して趣味ではありません。急に思いついた訳でもありません。殿村栄一の必死…を見てやってください。